金崎古墳群

予約投稿です。今回は埼玉県皆野町金崎古墳群のご紹介です。

東京からですとやや交通は不便ですが、最寄り駅である西武上長瀞駅からは至近距離です。長瀞と言えば川下りが有名ですね。
以前、川下りに出掛けたときは、多くの観光客で賑わっていました。何年か前、夏の終わり頃に古墳群を見学しに行ったのですが、その時は夏草が茂り開口している石室を見学することができませんでした。今回は、この時期なので石室を堪能することができました(笑)。

現地で見学できるのは大堺1~4号墳です。いずれも円墳とされています。駅周辺を歩いていたら、道路際に不思議なものがあるので寄ってみました。こうした民俗事例も後世に残していきたいですね(2017年2月撮影)。
オショウジンと大ワラジ解説版
オショウジンと大ワラジ

いよいよ古墳の見学です。まずは大堺2号墳。畑地の中に民家に接して墳丘が見えてきます。
大堺2号墳墳丘

宅地側に石室が開口しています。柵があり、中には入れませんが石室の内部を見学することはできます。羨道は破壊されてしまったようで玄室のみ見ることができます。
大堺2号墳
大堺2号墳横穴式石室

古墳時代のものとは思えないほど美しい石積みです。
大堺2号墳玄室

墳頂には石積みがありました。破壊された羨道部の石材でしょうか。
大堺2号墳墳頂石材

2号墳の左手の畑に1号墳と3号墳があります。
左手大堺3号墳、右手1号墳.JPG

まずは1号墳です。1~4号墳の中で唯一石室が開口していないのはこの1号墳だけです。墳丘には葺石が多く認められます。
大堺1号墳墳丘
大堺1号墳葺石

次は3号墳です。綺麗に墳丘が見えますが、周囲は削平されていてかなり変形しているようです。
金崎古墳群74大堺3号墳

墳頂には祠が祀られています。
大堺3号墳墳頂

3号墳には金崎古墳群の解説版が立てられています。3号墳の開口していた石室は近年一部崩壊してしまったらしく、少し痛々しい感じがします。その際に外された天井石が傍らに置かれています。
金崎古墳群
大堺3号墳石室天井石

羨道は破壊されてしまったようで、通常石室は正面から見学することになると思いますが、3号墳は破壊された羨道上部から下に廻りこんで見学することになります。左手が羨道付近です。
大堺3号墳石室上部より

石室開口部です。この状況を見ると石室を埋め戻して保存する方法はないものかと思います。
大堺3号墳石室開口部
大堺3号墳玄室

1号墳、3号墳周辺の畑地にも墳丘の残骸のようなものが見えます。別の古墳でしょうか。最後に4号墳です。別名天神塚古墳とも呼ばれています。1~3号墳は比較的近接して築かれていますが、4号墳はこれらとは離れて位置しています、金崎神社境内に存在します。拝殿奥に墳丘が見えています。
大堺4号墳神社側より

こちらは神社とは反対側の畑地から撮影したものです。開口した石室が見えています。
大堺4号墳遠景

墳丘です。割石等が散在し葺石があるようですが、まるで積石塚のように見えてしまいます。墳頂には石碑があります。
大堺4号墳墳丘

石室開口部です。
大堺4号墳石室開口部

玄室です。4号墳は唯一石室の中に入ることができ、羨道部も残っています。2、4号墳の玄室の平面形が外に弧状に膨らむ胴張り型であるのに対して、4号墳ではそのような特徴は見られず、短冊形と呼ばれる型式です。また、その位置関係等からも最初に築かれた古墳と考えられているようです。
大堺4号墳横穴式石室玄室
大堺4号墳横穴式石室玄室より

地元の石材を使用してここまで精微な石室を作るのですから、きっと石室造りの職人さんがいたのだと思います。その職人さん達は地元の方なのか、石室を造る必要性があるときにどこからかやってくるのか…謎ですね。

やっぱり古墳の見学は寒いけど冬が良いですね。
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沢山の遺跡が形を失っている中、こちらは形を変えられつつもよくここまで遺っているなと驚きました。
石の加工と積み方にしても、我々と同じ人間がいたのだなと実感します。昔の人は技術も知識も劣るなどという考え方が払拭されます。

No title

こんにちは。いつもお世話になっております。
うわぁ、素敵な石の積み積み!うっとりしますね。
4号墳、素晴らしいなぁ。羨道部も玄室も、ほんとに精密な組み具合。

はーるになれば、カマドウマが出てきて♪コウモリだーの、ゲジゲジだーの、いっぱい待ち構えておるぅべな♪

ほんと、冬がいいですね。

No title

渓星 さま

こんにちわ。

ご訪問&コメント頂きましてありがとうございます。

機械もない時代に本当に人の手だけで、よくここまで造れたのだと思います。同じ方法で現代の我々が石材の入手から墳丘の完成まで造るとなると難しいのではないでしょうか。

本当に驚きですね。

No title

つねまる さま

こんにちわ。

ご訪問&コメント頂きましてありがとうございます。

本当に一つの作品のようです。冬は寒いですが、墳丘や石室の中も見学しやすいですね。

特に夏場は蚊が多くて、集中して見学することができません。

金崎古墳群、初めて見ましたが、その内部の石室の美しさに驚き

>今回は埼玉県皆野町金崎古墳群のご紹介です

 地元の石材を使用してここまで精微な石室を作るのですから、きっと石室造りの職人さんがいたのだと思います。その職人さん達は地元の方なのか、石室を造る必要性があるときにどこからかやってくるのか…謎ですね。

〇記事と写真、拝見しました。
 金崎古墳群、初めて見ましたが、その内部の石室の美しさに驚きました。作った人はだれなのか、興味深い記事でした。
 草々
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