スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

不動橋横穴墓群

装飾古墳とは遺体を埋葬する棺や横穴式石室、横穴墓などに工具を用いて線刻を施したものです。有名な奈良県明日香村の高松塚古墳などは壁画古墳と呼ばれています。

1993(平成5)年に千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館で「装飾古墳の世界」という開館10周年を記念した企画展示が開催されました。そのときの図録(朝日新聞社発行)によれば日本で一番装飾古墳が多いのは九州地方で、中でも熊本県が180基と断トツです。次いで福岡県63基、鳥取県51基となります。

関東地方では神奈川県45基、東京都1基、埼玉県1基、千葉県32基、茨城県22基となり、以外にも神奈川県は全国第4位です。このうち茨城県が横穴式石室と横穴墓が約半数となりますが、他の地域では横穴墓が主体を占めています。古い集成なので、これよりもさらに増えています。それでも日本で造られた古墳の中で装飾古墳が占める割合は少ないです。私が初めて装飾古墳を見たのは茨城県ひたちなか市の虎塚古墳でした。

写真は東京都世田谷区成城にあった不動橋横穴墓群の中の第11号墓と呼称された横穴墓に施された線刻です(2012年6月撮影)。線刻は玄室奥壁に描かれていたようですが、中央部分は剥落してしまって不明です。23区内では初めての例となるそうです。見ずらいのでモノクロにしてみました。1998(平成10)年に確認されたので、上記の集成には入っていません。
不動橋横穴群11号墓模式図

玄室奥壁右側に二体の人物が描かれています。上方の人物は大刀のようなものをもつとされ、埋葬された人物と思われます。
不動橋横穴群11号墓人物上

下方の人物は目の下に線状のものが刻まれていて、天上界に旅立つ埋葬者を見て泣いているようにも見えます。葬儀に参加した近親者なのかもしれません。小さな二つの穴は鼻の表現でしょうか。
不動橋横穴群11号墓人物下

装飾古墳に描かれた装飾は単なる絵ではなく、当時の死生観や葬送儀礼を知る手掛かりとなります。不動橋横穴墓の線刻は世田谷区郷土資料館で見学することができます。

スポンサーサイト
プロフィール

kame-naoki

Author:kame-naoki
カメさんと遺跡巡りが趣味のおじさんです。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2012/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
Love Clock
グラフィカルとけい
Sweets
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
にほんブログ村
フリーエリア
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。