川崎の古墳18 加瀬台古墳群~後編

加瀬台古墳群はこれまで発掘調査が行われていませんでしたが、平成に入って8号墳、9号墳の発掘調査が行われました。

8号墳は丘陵北西側に所在します。現状は低墳丘で現地を訪れても草木により墳丘は明確ではありません。発掘調査によって一辺24mの方墳であることが確認されました。加瀬台古墳群中、唯一の方墳です。写真は発掘調査中の8号墳です。中央奥に低い墳丘が見えています(1993年5月撮影)。
加瀬台8号墳

9号墳は丘陵北東側に所在します。古墳の前には加瀬台古墳群の解説版があります。発掘調査によって埋葬施設が横穴式石室であることが確認されました。墳頂には社があります。直径23~26m、高さ2.7mの円墳です。加瀬台古墳群ではこれまで3号墳の埋葬施設が横穴式石室であることが判明しているだけでした。3号墳以外にも横穴式石室を埋葬施設とする古墳時代後期の古墳が存在することが判明したことは重要です(2008年10月撮影)。
加瀬台9号墳

前回ご紹介できなかった3号墳です。これまでの古墳と異なり、丘陵斜面に位置しています。そのためか墳丘も明確ではありません。昭和26(1951)年の発掘調査によって横穴式石室が確認され、保存公開されています。川崎市内で横穴式石室が見学できるものはほとんどなく、石室も切石積みの複室構造でお薦めです(但し、内部には入れません)。一番奥の玄室は府中熊野神社古墳と同じく胴が張るタイプです(1985年12月撮影)。7世紀後半頃に築造されたものとされ、出土した人骨から埋葬された方は成人の男性だったようです。
加瀬台3号墳横穴式石室

加瀬台古墳群は夢見ヶ崎古墳群とも呼ばれています。学生の頃から訪れている場所です。残念ながら前方後円墳である白山古墳は消滅してしまいましたが、古墳を体感できる野外博物館です。さらに出土した遺物の展示や古墳の解説版等を設置すれば、より充実したものとなるかもしれません。
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