石宝殿古墳

石宝殿古墳(国指定史跡)は寝屋川市に所在します。

目的地までの道がわからず諦め、帰途に着く途中で、埋蔵文化財資料館を駅の近くで見つけました。そこを見学したお蔭で場所がわかりました。再度目指します(2016年8月撮影)。

古墳が所在する高良神社に向かう途中で、霊神石なるものを見つけました。古墳から出土した石棺を転用したものだそうです。どこの古墳から出土したものでしょうか。
明光寺霊神石

霊神石を後に、石宝殿古墳を目指して、ひたすら坂道を登ります。
石宝殿古墳往路

高良神社が見えてきました。
高良神社
高良神社本堂

石宝殿古墳は神社脇の道をまた登ります。墳丘を失い露出した石室が見えてきました。江戸時代にはすでに開口しており、副葬品等は不明です。
石宝殿古墳石室

遺体を埋葬した玄室背面から見るとこのようになります。石室には巨石が使用されています。
石宝殿古墳石室

玄室に至る通路である羨道から見た玄室です。玄室は一枚の底石の上にコの字形にくり貫いた巨石を組み合わせて構築されています。羨道も巨石で構築されています。
石宝殿古墳羨道より玄室

玄室内部です。前面は扉石で閉鎖されていたものと推測されます。内部の空間は広くはありません。
石宝殿古墳玄室内部

石室背後にも仕切り石があります。墳形は不明ですが、八角形の可能性もあるそうです。
石宝殿古墳石室背面

墳丘は遺っていないようですが、丘陵斜面に位置することから山寄の古墳だったのではないでしょうか。また、横口式石槨とも呼ばれるこのような石室の構造は特異で、飛鳥地方の有名な鬼の爼 ・雪隠と同じ形態だそうです。皇族級のかなりの有力者が埋葬されたものと推測されます。

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高井田山古墳

高井田山古墳は、前回ご紹介した高井田横穴墓群がある丘陵頂部に位置しています。公園内に保存され、公開されています(2016年2月撮影)。
高井田山古墳

直径約22mを測る円墳ですが造り出しがある可能性もあるそうです。埋葬施設は横穴式石室で、覆屋越しに復元整備された石室を見学することができます。
高井田山古墳石室保存施設

横穴式石室の玄室に至る通路である羨道は、中央よりも片側に寄っている片袖式のタイプです。写真奥の左側がその羨道です。初期の横穴式石室の特徴があるそうです。
高井田山古墳石室

レプリカが置かれていて副葬品の出土状況がわかるようになっています。羨道側から玄室を撮影したものです。
高井田山古墳副葬品出土状況

石室には副葬品の出土状況から木棺が2つ置かれていたと推測されています。銅鏡や甲冑、馬具など多くの遺物が出土しています。中でも注目されるのは火熨斗(ひのし)銅製品です。今風に言えばアイロンです。公園内に併設された資料館で見学することができます。
高井田山古墳出土火熨斗

丘陵上に古手の横穴式石室を有し、火熨斗を出土する古墳、斜面には線刻壁画がある横穴墓…対岸の積石塚風の松岳山古墳。この付近の古墳が作られた背景には何があったのでしょうか。そして被葬者は…。とても興味があります。

また、旅に出るので何日か訪問できませんが宜しくお願いします。

玉手山古墳群

玉手山古墳群は柏原市に所在します。この古墳群の特徴は10基以上の前方後円墳が集中し、しかも古墳時代前期という短い期間に築造されたところにあります。

高井田横穴墓群(次回掲載予定)見学後、再び駅方向に戻ります(2016年2月撮影)。大和川の対岸よりの遠景です。奥の高台の木々があるところが古墳群です。
玉手山古墳群大和川より遠景

最初に訪れたのは1号墳です。1号墳は全長約110mを測る前方後円墳です。公園内に保存されています。
玉手山1号墳墳頂より

玉手山1号墳後円部の状況

後円部墳頂は墓地となっており、武将奥田三郎右衛門のお墓があります。埋葬施設は不明ですが、墳丘には礫が観察されました。
玉手山 1号墳墳頂

後円部付近から前方部を撮影したものです。後円部に比べて、前方部が低く、長い前期古墳の特徴を見ることができます。前方部からは木棺を粘土で被覆した粘土槨が確認されています。中央の窪みは発掘調査の時の痕跡でしょうか。残念ながら前方部には入ることができませんでした。
玉手山1号墳後円部より

さて、この後2号墳(全長約80mの前方後円墳)、3号墳(全長約96mの前方後円墳)を訪れましたが、2号墳は墳丘が墓地、3号墳は私有地につき見学できずでモヤモヤした感じです。ちなみに周辺は住宅街となっているので、よけい探すのに苦労しました。

この後、旧玉手山遊園地にある古墳や移築された石室、安福寺境内の石棺と横穴墓を見学する予定でしたが、道に迷ったのと天候により断念しました。次回、リベンジです(笑)。

羽曳野市の現代古墳

先日ご紹介した松岳山古墳を見学後、高井田横穴墓群、玉手山古墳群(いずれも後日アップ予定です)を見学予定だったのですが、道に迷ってしまい、しかもあいにくの雨…。羽曳野市に入りました(2016年2月撮影)。

雨宿りしながら、他にも見学したかったのを諦め帰途に着きました。少し雨も小降りになってきたかな。どうもこっちが駅のようだ。すると川向うに築山が見えます。まさか古墳…。
であいのみち古墳遠景

せっかくなので立ち寄ることにしました。
であいのみち緑の一里塚
であいのみち竹内街道と駒ヶ谷

だそうです。街道を後世に伝えるためにできた公園のようです。で、先ほどの築山は…。
であいのみち前方後円墳

前方後円墳!。手前が前方部です。奥にも築山が見えます。
であいのみち円墳群

円墳群!。しかも埋葬施設である横穴式石室が忠実に再現されています。
であいのみち円墳横穴式石室

羽曳野市といえば、誉田八幡宮や伝応神天皇陵が有名です。また訪れてみたいと思います。

松岳山古墳

松岳山古墳は柏原市に所在します。以前から訪れてみたいと思っていた不思議な古墳の一つです。古墳は国分神社の裏山に位置しています(2016年2月撮影)。
国分神社

この日はあいにくの雨模様でしたが、墳頂目指して進んでいきます。前方部付近から後円部を見たところです。
松岳山古墳

松岳山古墳は全長約130mを測る大きな前方後円墳です(国指定史跡)。墳丘表面には多量の石が積まれていたようです。墳頂に到着しました。石棺が見えており、その両側に不思議な大きな立石が置かれています。
松岳山古墳後円部墳頂

石棺の周辺には割石が散乱しており、もともとはこの石棺を竪穴式石室が被覆していたものと推測されています。
松岳山古墳後円部墳頂割石

石棺です。6枚の石を組み合わせた石棺です。奥に立石が見えています。
松岳山古墳後円部墳頂石棺

そして問題の立石です。上方には人為的に1~2箇所円形の穴が開けられています。この立石は置かれた位置からも埋葬施設に関連するものと思いますが、このような例は他の古墳にはないようです。現状では両方の立石とも外側に傾いています。どのように使われたものなのでしょうか。
松岳山古墳後円部墳頂立石

松岳山古墳からは銅鏡片や玉類、武器類等の出土が知られています。見学はできませんが、松岳山古墳の前方部に隣接して、方墳である茶臼塚古墳が確認されています。また、銅製の船氏王後墓誌がこの古墳周辺から出土しており、日本の古墳は基本的に墓誌の出土が見られないことからしても、この古墳の重要性が高まります。


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Author:kame-naoki
カメさんと遺跡巡りが趣味のおじさんです。

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