大室古墳群 後編

さて、いよいよお目当ての古墳を目指します。

まずは後二子古墳です。全長約85mを測る前方後円墳です。この古墳の面白いところは北側と南側で墳丘の大きさが異なるところです。地形の影響でしょうか。北側から見るとかなり大きく感じます。また、置かれた埴輪の大きさも異なるそうです。
後二子古墳後円部側より
後二子古墳前方部側より

後円部には横穴式石室が開口しています。素掘りの長い墓道が続いています。
後二子古墳石室墓道

玄室は手前にある間仕切り石によって埋葬される場所と副葬品を置く場所が区分されています。
後二子古墳玄室奥側

次は中二子古墳です。全長約111mを測る前方後円墳です。
中二子古墳後円部側より
中二子古墳前方部側より

周溝も一部復元されているようですが、良く遺されています。しかも内側と外側の二重周溝です。かなり大きく感じます。埋葬施設は未調査なので不明ですが、横穴式石室と推測されています。
中二子古墳後円部側内周溝

中堤には埴輪列が復元されていて、古墳を守り続けています。
中二子古墳中堤埴輪列

最後に前二子山古墳です。全長約94mを測る前方後円墳です。左側が後円部、右側が前方部です。
前二子古墳
前二子古墳前方部より

後円部には横穴式石室が開口しています。
前二子古墳石室開口部

長い羨道を経て、玄室に至ります。
前二子古墳羨道部より

玄室内には朱が塗られているようです。
前二子古墳玄室奥壁

玄室内には大きめの板石が敷かれ、出土遺物の復元品が置かれていて理解を深めます。
前二子古墳玄室

前二子古墳、後二子古墳は明治年間に地元の方々によって、発掘調査が行われています。両墳ともに石室内部に入ると自動的に照明がつく仕掛けとなっています。また、敷地内には梅木遺跡があり、古墳に埋葬された方の居館であった可能性が考えられています。
大室古墳群模型

大室公園は古墳を見るも良し、散策するも良しの素敵な場所です。周辺には食事をするところもないようですが、個人的にはその方が好きです。

再びバスに揺られて、高崎駅まで行きました。昼食兼夕食となりました。群馬といえば高崎のだるま弁当と定番の横川の峠の釜めしですね(笑)。
峠の釜めし







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大室古墳群 前編

群馬県前橋駅からバスに揺られて約1時間、大室公園に向かいます。ここには前二子、中二子、後二子古墳といった3基の前方後円墳が整備・公開されています(2015年5月撮影)。

園内は広くて、子供連れなど多くの人達が訪れていました。まずは水時計がお出迎えです。
水時計のオブジェ

バス停がある駐車場に一番近いところにM‐1号墳が復元されています。全長約36mを測る、前方部が短い帆立貝形の前方後円墳です。埋葬施設は横穴式石室です。
M-1号墳後円部側より

目的の3古墳を目指す前に園内を散策です。途中、小二子古墳がありました。
小二子古墳

小二子古墳は全長約38mを測る前方後円墳です。埋葬施設は横穴式石室で、墳丘には石室の開口部と埴輪列が復元されています。後円部と前方部では置かれている埴輪の種類が違います。
小二子古墳後円部側より
小二子古墳前方部埴輪列

案内板に民家園とあるので訪れてみました。
民家園入口
旧関根家住宅

養蚕農家で屋根裏で養蚕が行われていたそうです。
旧関根家住宅ニケエ

敷地内には蔵を利用した大室ハニワ館もありました。昨年オープンしたばかりで、ここで大室古墳群のパンフレット等を入手することができます。何と市内に所在する広瀬古墳群マップも入手できましたよ。
大室ハニワ館

中には復元品ですが珍しい埴輪が展示されています。こちらは中二子古墳出土の円筒埴輪で、上段に人面が施されています。
大室ハニワ館人面付円筒埴輪

こちらは後二子古墳出土埴輪で、右側に親子の猿とそれを追いかける犬が表現されているそうです。珍しいですね。お供え物を食べに来る猿さんでもいたのでしょうか。
大室ハニワ館小像付円筒埴輪

民家園脇にも古墳がありました。直径約20mを測る円墳です。埋葬施設は横穴式石室です。左手に石室開口部が復元されています。
M-4号墳石室開口部

また、平地式住居や竪穴式住居、高床式建物なども復元されています。ここでは猫さんがお出迎えしてくれました。
猫

次回に続きます。





倉賀野古墳群

安楽寺古墳を見学後、倉賀野古墳群を目指します。

倉賀野古墳群は群馬県高崎市に所在します(2015年5月撮影)。住宅街を歩いていると目の前に小鶴巻古墳の墳丘が見えてきました。
小鶴巻古墳

小鶴巻古墳は全長約87mを測る前方後円墳です。前方部は現代の墓地となっています。
小鶴巻古墳前方部側より

小鶴巻古墳の奥に大きな墳丘が見えてきました。大鶴巻古墳です。
左手小鶴巻、右手大鶴巻古墳

大鶴巻古墳は全長123mを測る前方後円墳です。小鶴巻古墳に比較して規模も大きく、高さもあります。墳丘には葺石と思われる川原石も観察されます。
大鶴巻古墳後円部側より

周溝も良く残っています。現代の生活と共存しているようです。
大鶴巻古墳周溝
大鶴巻古墳前方部側より

最後の浅間山古墳は上記の2つの古墳とはやや離れて所在します。国道沿いにありますが、商業施設が建設されていて見通しは良くありません。
浅間山古墳後円部の状況

浅間山古墳は全長175mを測る大型の前方後円墳です。群馬県では太田市天神山古墳(全長約210m)に次ぐ規模です。
浅間山古墳

小鶴巻古墳、大鶴巻古墳、浅間山古墳ともに未発掘なので埋葬施設は不明です。いずれも後円部に比較して前方部が未発達なのが特徴です。

安楽寺古墳

大きなお仕事がひと段落したので、群馬県の前橋・高崎方面に出掛けてきました。

高崎市にある倉賀野古墳群を目指しましたが、途中偶然に古墳を見つけました(2015年5月撮影)。
安楽寺

古墳は安楽寺境内にあるようです。本堂裏手に墳丘が見えています。
安楽寺古墳墳丘

近くの歩道橋から撮影した墳丘です。直径約20mを測る円墳だそうです。
安楽寺古墳遠景

注目されるのは埋葬施設が横口式石槨 と呼ばれる形式を有することです。しかも石槨内には鎌倉時代に仏像が彫刻され、それが御本尊となっていることです。12年に一度御開帳だそうです。
安楽寺古墳

境内には異形板碑もあります。板碑といえば、緑泥片岩と呼ばれる特徴的な石材で製作されることが多いと思いますが、ここの板碑は牛伏砂岩と呼ばれる石材が使われていて、脆いためか通常の板碑よりも厚さが分厚いのが特徴です。
安楽寺異形板碑


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Author:kame-naoki
カメさんと遺跡巡りが趣味のおじさんです。

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