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元稲荷古墳

今回は京都府向日市に所在する元稲荷古墳のご紹介です。前回、ご紹介した向日神社の背後に存在します。元稲荷古墳はこれまでに数回訪れたことがありますが、久し振りの再訪です(2019年9月撮影)。

向日市文化資料館入口脇には、この古墳の石室天井石が展示されていました。
元稲荷古墳の石室天井石

元稲荷古墳は全長約94mを測る前方後方墳です。公園として保存されています。
元稲荷古墳
元稲荷古墳

前方部から撮影した後方部です。
元稲荷古墳

こちらにも石室の天井石が展示されていました。
元稲荷古墳

後方部から撮影した前方部です。前方部は平坦に延びて、先端部がやや高くなります。
元稲荷古墳

後方部の墳頂です。何かの施設があります。実は昭和年間に水道施設を造る工事の事前調査で発掘が行われ、埋葬施設である竪穴式石室が後方部で確認されました。石室内は盗掘されており、銅族や刀剣類、工具類片がわずかに遺存しているに過ぎませんでした。おそらくは銅鏡も副葬されていたはずで、それがどのような種類の鏡であったのか興味があります。
元稲荷古墳
元稲荷古墳

これまでは五塚原古墳に先行するものと考えられていましたが、出土埴輪等からこの関係が微妙になってきたようです。そうだとすると五塚原古墳に先行する前方後方墳が他に存在する可能性も残るのではないでしょうか。
元稲荷古墳
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塚山古墳

塚山古墳はさいたま市に所在します。さいたま市は2001(平成13)年に旧浦和市、大宮市、与野市が合併して生まれた市ですが、私はそれぞれの旧市名の方がしっくりします。

塚山古墳は大久保古墳群の中の1基です。これまでのところ古墳群の中では唯一の前方後円墳ですが、明治年間に前方部が削平され、現在では直径約35mを測る後円部が個人宅の敷地内に遺されています(2016年10月撮影)。
塚山古墳遠景

近年では前方後方墳の可能性も指摘されています。
塚山古墳

大安場古墳

予約投稿です。

五色沼見学後、郡山まで戻ります。帰京する日だったのですが、奥様がせっかくだからと言ってくれ、古墳を見学することになりました。駅からはそう遠くないようですが、車でないと交通は不便でタクシーで現地へと向かうこととなりました(2018年8月撮影)。

平成21年度に史跡公園としてオープンしたそうです。駐車場に着くと上方に古墳が見えてきました。
大安場史跡公園

かなり大きな史跡公園のようです。
大安場史跡公園

さっそく古墳に登ってみます。見えていた古墳は前方後方墳の1号墳です。全長約83mを測る東北地方最大の前方後方墳です。写真は前方部から見た後方部です。
大安場1号墳

後方部からみた前方部です。奥に円墳である2号墳が見えています。
大安場1号墳

後方部からの景色です。実はこの日は天気急変で、晴れているにも関わらず、周辺では雷が鳴っていました。雷の中での見学はおそらく初めてではないかと思います(笑)。
大安場1号墳

後方部の埋葬施設と副葬品の置かれていた状況が復元されています。粘土が敷かれた上に木棺が置かれ、中から腕輪である石釧、大刀、剣、槍などの武器、鎌、板状鉄斧などの工具が出土しています。中世には上部が削平されてしまったためなのか、副葬品も少なく、前期古墳に特徴的な銅鏡が含まれていないことは、墳形とともに特徴的なことだと思います。
大安場1号墳
大安場1号墳

周囲には周溝が復元されています。
大安場1号墳

前方部側から撮影したものです。
大安場1号墳

地山を整形し、墳丘が構築されているのがわかります。
大安場1号墳

こちらは先に見えていた2号墳です。直径約15mを測る円墳です。埋葬施設は箱形石棺です。
大安場2号墳

2号墳奥には史跡のこみちがあり、小円墳が数基確認されています。手前右手に見えているのが3号墳です。
大安場史跡公園史跡のこみち

さらに公園内にはガイダンス施設が併設されています。この日まで企画展も行われていました。
大安場史跡公園ガイダンス施設

1号墳出土土器です。
1号墳出土土器

1号墳出土副葬品です。
1号墳出土副葬品

埋葬状況が復元されています。出土状況から複数埋葬の可能性もあるそうです。
1号墳埋葬施設

古墳築造時の風景ジオラマです。あくまでも想像だと思いますが、こういうのは分かりやすいですね。
1号墳築造風景

常設展の展示ですが、これだけ土器が並ぶと圧巻ですね。
大安場史跡公園ガイダンス施設

こちらは時代とともに土器の形がどのように変わっているのがわかります。良い展示だと思います。
大安場史跡公園ガイダンス施設

まだまだ見たいところもありますが、これにて帰京します。
JR郡山駅

塚越古墳

塚越古墳は神奈川県平塚市に所在します。

これまで前方後方墳の可能性が指摘されていましたが、発掘調査により確定されました。右手が後方部、左手が前方部です(2016年10月撮影)。
塚越古墳

後方部に比較して前方部の高さが低いのが特徴です。
塚越古墳後方部より
塚越古墳前方部より

墳丘は周辺がかなり削平されているようですが、墳裾と周溝の一部が石列によって復元されています。
塚越古墳後方部の状況

後方部墳頂には石造物が祀られています。
塚越古墳後方部墳頂石造物

ちなみに、こちらが今から約20年前に撮影した塚越古墳です。周辺が区画整理事業により、大きく変貌したことが伺えます。
塚越古墳
塚越古墳前方部より

前回平塚の古墳でご紹介した、前方部から見た北金目神社古墳の森です。塚越古墳は前方後方墳、北金目神社古墳は大型の方墳と古墳時代前期の墳形が方形指向であることは興味があります。
<塚越古墳前方部より



坂本1号墳

坂本古墳群は三重県明和町に所在します。このうち主墳である1号墳は全長約31mを測る前方後方墳です(県指定史跡)。

斎宮歴史博物館を北上します。この日は良い天気で、景色も綺麗でした(2016年5月撮影)。
坂本古墳群往路

奥に古墳とおぼしき墳丘が見えてきました。
坂本1号墳

緑地として保存されているようです。1号墳の他にも草木により、わかりずらいですが低い墳丘の古墳がいくつかあるようです。
坂本古墳群墳丘
坂本古墳群墳丘

1号墳です。右側は後方部、左側に低い前方部があります。
坂本1号墳

上段は後方部より前方部、下段は前方部より後方部を撮影したものです。1号墳は発掘調査により、埋葬施設は木棺を直葬したもので、金銅製の装頭椎大刀等が出土しています。
坂本1号墳後方部より
坂本1号墳前方部より

前方後方墳はとりわけ東日本では小地域で最初に築造される古墳の形として知られています。その後、前方後円墳というお墓の形が登場するとそれに取って変わるというのが通説です。ところがごく一部の地域では古墳時代前期でなく、後期に入ってから築造される前方後方墳もあります。坂本1号墳もそうしたうちの1基です。やっと見学することができました。

坂本古墳群周辺には多数の古墳が存在していたようですが、削平され保存されている地域以外ではほとんど墳丘を確認することができません。長閑な風景からは想像がつきませんね。

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kame-naoki

Author:kame-naoki
カメさんと遺跡巡りが趣味のおじさんです。

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