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庄ヶ久保横穴墓群

庄ヶ久保横穴墓群は神奈川県大磯町に所在します。9基からなる横穴墓群で、県の指定史跡となっています。

道路奥の丘陵部に横穴墓が位置しています(2011年5月撮影)。
庄ヶ久保横穴墓群
庄ヶ久保横穴墓群

いくつかの横穴墓が開口しています。
庄ヶ久保横穴墓群

このうちの8号墓とされているものに線刻壁画が確認されています。
庄ヶ久保横穴墓群8号墓

玄室より開口部を見た写真です。
庄ヶ久保横穴墓群8号墓

玄室の側壁に線刻壁画を確認することができます。何人かの人物の表現を見ることができます。下の写真の右側の人物の頭上はには冠の表現とも考えられるものが描かれています。とすると、この人物が埋葬された方か後継者ということになるのでしょうか。
庄ヶ久保横穴墓群8号墓
庄ヶ久保横穴墓群8号墓

見落としてしまいましたが、玄室奥壁にも線刻壁画が認められるそうです。横穴墓は古くから開口していたため、以前は後世のいたずら書きとされるものが多かったようですが、近年の調査によって類例が増え、当時の線刻壁画と考えられるようになっています。

こちらは同横穴墓群の1号墓です。1号墓の玄室奥壁には小穴(棺室)が掘り込まれています。中央には排水溝が掘られ、側壁にはおそらく木製の扉をはめ込んだと思われる溝状の掘り込みが認められます。
庄ヶ久保横穴墓群1号墓
庄ヶ久保横穴墓群1号墓

8号墓の線刻壁画には仏教の影響が見られるという説もあるようですので、そうだとすると1号墓に埋葬された方は火葬された可能性があるのではないでしょうか。
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発掘された日本列島2019

文化庁主催の巡回展「発掘された日本列島2018」に行ってきました。場所は川崎市民ミュージアムで、これとは別に地元展示コーナーがあり、火葬墓や横穴墓から出土した遺物等が展示されていました(2019年1月撮影)。

特に気になったのは装飾古墳の保存と活用というテーマの展示でした。もちろん現物ではなく、パネル写真の展示です。

福岡県の大塚古墳です。上段の写真は復元されたものです。
王塚古墳壁画
大塚古墳壁画

平成28年度の熊本地震では文化財にも多くの被害が出たそうです。埋葬施設である横穴式石室や墳丘が一部崩落し、こうした壁画も危機に瀕しています。
井寺古墳壁画
釜尾古墳壁画

一方、こちらは宮城県の東日本大地震に伴う復旧工事で新たに発見された横穴墓の線刻画です。
合戦原遺跡線刻壁画

古代人のエネルギーに圧巻されます。

高井田横穴墓群

高井田横穴墓群は大阪市柏原市に所在します。

関西地方では横穴墓の存在は珍しく、しかも線刻壁画が多数あることで著名です。松岳山古墳(大阪の古墳参照)見学後、横穴墓群を目指します。大和川の対岸から遠望できます。中央の森が横穴墓群がある台地です(2016年2月撮影)。
高井田横穴墓群遠景大和川より

公園内に保存されています。
高井田横穴墓群横穴公園

確認された横穴墓群の一部が公開されています。
高井田横穴墓群第3支群

公園の展望所からの風景です。正面に玉手山古墳群、右方の小山が伝応神陵古墳です。
高井田横穴墓群展望所より

いよいよ装飾のある横穴墓に到着しました。奥に横穴墓が見えています。手前には線刻のレプリカが置かれています。上から羨道左壁、右壁の線刻です。複数の人物像が描かれています。
高井田横穴墓群第3支群5号墓
高井田横穴墓群第3支群5号墓羨道左側
高井田横穴墓群第3支群5号墓羨道右側

横穴の保存施設です。内部を見学できるよう照明施設もついていますが、現在は電源が切られています。実はこの横穴の線刻は崩落の危険性にさらされています。
高井田横穴墓群第3支群5号墓保存施設

何とか羨道左壁を撮影してみました。右壁は随分崩落しているようです。
高井田横穴墓群第3支群5号墓羨道左側線刻壁画

再び他の横穴墓の見学に向かいます。奥には石棺状の施設が見えています。こちらは画像を取り込んでみたら、手前の羨道両壁に線刻があるのがわかりました。右壁のは武器をしまうための道具でしょうか。
高井田横穴墓群第3支群13号墓高井田横穴墓群第3支群13号墓内部

至るところに横穴墓があります。
高井田横穴墓群第3支群12号墓付近より

この横穴墓にも玄室上部から天井部に何かも模様が見えています。また横穴を掘った際の当時の道具の跡が明瞭に観察できます。
高井田横穴墓群第2支群11号墓高井田横穴墓群第2支群11号墓内部

こちらは横穴墓というよりは、まるで古墳の石室のようです。
高井田横穴墓群第2支群6号墓
高井田横穴墓群第2支群6号墓

こちらの横穴には玄室内に2つの石棺が造り出されています。
高井田横穴墓群第2支群2号墓
高井田横穴墓群第2支群2号墓

公園内の横穴は公開される日もあるようですが、なかなか日程を合わせることは難しいですね。





東京国立博物館

以前ご紹介した東京国立博物館平成館に展示されていたものをまとめてご紹介します(2015年10月撮影)。

まずは、岡山県倉敷市に所在する楯築弥生墳丘墓です。全長約70mを測り、円墳の両側に張出しをもつ弥生時代のお墓です。ご神体となっています。現在、周辺は史跡公園として整備されており、是非一度訪れたいと思っている古墳の一つです。
楯築神社施帯文石
楯築神社施帯文石近景

岡山県長船町本坊山古墳から出土した陶製の棺です。仏教の影響が見られます。
本坊山古墳出土陶棺

次は熊本県八代市長迫古墳から出土した石棺材です。鋸歯文が施されています。
長迫古墳石障材
長迫古墳石障材近景

福岡県八女市の岩戸山古墳から出土した石人像です。岩戸山古墳は全長約140mを測る前方後円墳で、被葬者は筑紫国造磐井と考えられており、当時の朝廷に対して反乱を起こしたことでも知られています。墳丘を守るように立てられていたようです。腰の部分には大刀が表現されています。武人でしょうか。
岩戸山古墳石人

装飾系古墳は九州地方や東北地方に多く知られていますが、本来はもっと多くの古墳にこうした装飾が施されていたのではないかと思います。

東京国立博物館には他にも石棺等が屋外展示されているようですが、確認することはできませんでした。

白山神社横穴墓

観音崎公園でも触れましたように、そういえばこの辺に横穴墓があったことを思い出し、調べてみたら宿泊先からそんなに遠くないところにあることがわかったので、訪れてみました(神奈川県三浦市所在)。

バスに揺られて白山神社を目指します。社殿奥に横穴墓が見えてきました(2014年7月撮影)。
白山神社横穴墓

少しブレていますが、天井部が屋根のように削られて梁や垂木が表現されています。
白山神社横穴墓内部

横穴内部から撮影してみました。横穴墓が造られた当時はここから海が見えたものと推測されます。海と何らかの関係がある方が埋葬されたのでしょうか。
白山神社横穴墓玄室より

横穴墓を後にしてバスが来るまで海岸に出てみました。
三浦海岸

足元を見たら、貝殻に混じって土器がたくさん落ちていました。きっと近くに遺跡があるのですね(笑)。
海岸にて土師器散布
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kame-naoki

Author:kame-naoki
カメさんと遺跡巡りが趣味のおじさんです。

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